にもく会併催懇親ビアパーティ 9月14日(木)

コロナ禍から解放 「天空ビアパーティ」で交流を深める

恒例のにもく会併設懇親ビアパーティが開催されました。例年、東京都観光汽船(株)守谷慎一郎氏(当会会員)の手配にて水上バスを貸し切りにしての「水上ビアパーティ」でしたが、今回は本年2月に竣工したばかりの中央大学駿河台キャンパスの最上階「Good View Dining(グッドビュー ダイニング)」を貸り切って開催しました。駿河台の高台にそびえる19階からの眺望は素晴らしく、遠く秩父の山並みも望める「天空ビアパーティ」となりました。

当倶楽部会員84名という大勢の参加者にお集まりいただき、定刻18時より会員交流委員会の佐藤勝彦委員、佐野友映委員の司会のもと開宴しました。誕生日会誕生日会と懇親ビアパーティの二部構成とし、まずは第一部の誕生日会。中央大学校歌斉唱の後にお誕生月の参加者13名を囲みハッピーバースデーの歌でお祝いした後、お誕生月の皆さまから一言ずつご挨拶をいただきました。当月84歳のお誕生日を迎えられる住吉陽氏を皮切りに、最若手は今月入会されたばかりの2011年卒藤川慎吾氏までユーモアに富んだスピーチをいただきました。最後に長谷川稔会員交流委員会担当専務理事よりご挨拶があり、第一部は締めくくられました。

誕生月の方々から一言ずつご挨拶

懇親ビアパーティ続く第二部では懇親ビアパーティに先立ち川手正一郎副会長よりご挨拶・乾杯のご発声をいただきました。

誕生日会に続くご挨拶ということで、今年で91歳(当日の最年長!)を迎えられる健康の秘訣を紹介。日頃から心に刻んでおられる「五つの誓い」、①口は感謝し、人を励ますために ②目は人のよいところを見るために ③耳は人の言うことを最後まで聞くために ④手は人を助けるために ⑤心は人の痛みをわかるために――は参加者一同深く感銘をもって聞き入っていました。

「笑顔は人を明るくする!」の掛け声とともに高らかに乾杯し、楽しい宴会の幕が開きました。

久しぶりにコロナ禍から解禁されたビュッフェスタイルで用意された美味しい食事とビールを楽しみながら、参加者は各テーブルを行き交いながら、会員同士の交流を深めて次第に盛りあがりをみせました。ビアパーティで用意されていたビアサーバー「トルネード・ディスペンサー」は、ジョッキの底からビールを注ぐ珍しいものでした。皆さん驚きと感嘆の表情とともに自らビールを注ぎ、のど越しを堪能していました。気になる方はぜひ、駿河台キャンパスまで足をお運びいただき体験してみてください。

  ビアサーバー「トルネード・ディスペンサー」のビールで会話も弾む

会も中盤に差し掛かったところで、お楽しみ企画のプレゼント交換会がはじまりました。参加者の皆さまには事前にプレゼントをご用意いただきました。参加者名簿の後半の方々(卒業年が若い方々)に会場前方へ出てきていただき、名簿前半(卒業年が上の方々)の数字が書かれたくじを引いて、お互いに用意したプレゼントを交換しました。プレゼント交換を通して大先輩と交流するきっかけにもなり、参加者の皆さまの表情も和らいでいき、後半に向けてさらに活気あふれる懇親会となりました。

楽しい懇親会も終わりに近づいた頃には窓の外はすっかりと日が暮れており、開宴の頃の眺望から街の夜景を見渡す素敵な景色へと変化していました。熊坂隆光専務理事による中締めのご挨拶では、コロナ禍以来の賑わいをみせたビアパーティの盛会を喜ぶとともに、活気溢れる南甲倶楽部で母校中央大学を支えていく意気込みを語り、三本締めで締めくくりました。

今年の懇親ビアパーティはコロナ以前にも劣らぬ盛りあがりとなり,会員の皆さまが待ち望んでいた雰囲気がヒシヒシと伝わってきました。今後も会員交流委員会一丸となって、参加された皆さまが笑顔になれる企画でお待ちしていますので、皆さまの積極的なご参加をよろしくお願いいたします。

(会員交流委員会 筑紫 和男)

  恒例の校歌斉唱

第344回南甲倶楽部ゴルフ会

令和5年9月13日(水)、第344回、南甲ゴルフ会が千葉県の浜野ゴルフクラブにて開催されました。当クラブの前社長、清藤良則先輩は南甲倶楽部の会員、いつも低価格の料金でプレーさせて頂いています。感謝です。

9月半ばにもかかわらず天気予報では猛暑日。この夏は、30度を超える日が80日を超えているそうで、今日の浜野は35度をこえるとか。本来であれば秋の絶好のゴルフ日和なのに、異常気象。

8時40分、新入会の中村嘉宏さん(S57卒)をはじめ総勢27名がキャディマスター室前に集合。玉澤会長の熱中症に気をつけて下さいとのご挨拶、競技説明、集合写真と続き9時3分、アウト、インに分かれてスタートして行きました。

16時、全員プレー終了し、パーティルームに集合。衆議院議員、法務副大臣、門山宏哲さん(S62卒)に乾杯の音頭を取ってもらいパーティ開始。新入会の中村嘉宏さんに自己紹介をして頂き、それから表彰式が始まりました。栄えある優勝は、グロス97、ネット69の前野正良先輩(S46卒)、準優勝はグロス92、ネット69の梅沢雄一さん(H1卒)。お二人は同ネットでしたが南甲倶楽部ゴルフ会は年齢上位のため、前野先輩が優勝でした。ベスグロは、やはりこの方、86で仲長孝先輩(S50卒)でした。皆様、それぞれおめでとうございます。清藤先輩より松茸昆布、烏田克彦さん(S58卒)より手洗い石けん、大浦理さん(S60卒)よりグラニュー糖、玉澤会長より丘なる実さんのCDと、沢山の皆様より賞品の提供をして頂きました。有難うございます。

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17時、楽しい時間もつかの間、初対面の方々が名刺交換をして貰い、清藤先輩の中締めでお開きとなりました。

第343回南甲倶楽部ゴルフ会
第343回南甲倶楽部ゴルフ会

令和5年7月12日(水)、第343回南甲ゴルフ会が、桜ヶ丘CCにて開催されました!

連日、猛暑日が続いており、当日も、朝のワイドショーで無駄な外出は控えるようにアナウンスされる中、9時40分、キャディマスター室前に、初参加の烏田克彦さん(S58)、ゲストの岡井裕夢さんを含め、31名の命知らずが集合。玉澤ゴルフ会会長のご挨拶を頂き、それから競技説明。10時丁度からアウト、イン4組ずつがスタートして行きました。

時間がたつにつれて気温が上昇、ハーフを上がり昼食時にはやっと一息。午後、私の組の4人、段々と会話もなくなり、早いラウンドの終了を祈るようになってきました。15時、アウト、インの最終組がホールアウト。皆様、よく無事にクラブハウスにたどり着いてくれました。後で分かったことですが、この日は、八王子市が全国一の39.1度を記録。桜ヶ丘CCは、ほぼ八王子、暑かった訳です。

15時20分、パーティ、表彰式が開始!

第343回南甲倶楽部ゴルフ会

第343回南甲倶楽部ゴルフ会
猛暑のラウンドを制したのは、47、49の96、ネット68の石井清一さん(S44)。準優勝はグロス92、ネット68と石井さんと同ネットでしたが、年齢差で安藤秀樹さん(S55)。第3位もグロス95、ネット69の中尾憲三さん(S52)。皆さん、猛暑の中での100切り、ネット60台はお見事でした。ベスグロは85の神谷宗弘さん(S55)。それぞれおめでとうございました。16時、盛り上がったパーティもお開きとなりました。

第343回南甲倶楽部ゴルフ会
本日も、小高愛二郎さん(S54)よりエイワのマシュマロ、吉谷始展さん(S55)より沖縄土産のコースター、宮澤公廣さん(S38)よりTシャツ、タオル、ご自身のCDを商品提供して頂きました。皆様、何時も有難うございます。

第343回南甲倶楽部ゴルフ会
第36回ビジネス交流会(6月21日) 開催実施報告

【東京ビッグサイトに白門大集合!  白門OBが各社で手掛けるビジネスを「見て・触れて」】~普段実際に目にする機会が少ない製品・サービスの内容をよく理解し、ヒントを得て、ビジネスマッチング~   

ビジネス交流委員会では「白門OBが実際に手掛けるビジネスを具体的な製品・商品に触れることで理解を深め、親交を図ること」と「ビジネス界で活躍する白門OBを応援し、白門のプレゼンスを高めることを」狙いとして、今回は 東京ビッグサイトで6月21日から23日まで開催された、2つの展示会に出展中の白門OB企業のブース訪問を実施いたしました。

  • 日本ものづくりワールド2023(東京ビッグサイト 東ホール全館)
  • 日本の食品輸出EXPO/JFEX(東京ビッグサイト 西ホール全館)

今回は、事前に出展社リストをもとに、経営陣の白門OBの有無を1か月程度かけて調査し、

ものづくりワールドに関しては60%の判明率、食品EXPOに関しては80%程度の判明率でありましたが、以下の企業の出展が判明しました。

◆日本ものづくりワールド(東ホール)

キャノン㈱:御手洗富士夫CEO(36法)

㈱本螺子製作所:本裕一社長(51商)

トークシステム㈱:徳武聖治社長(53理工)

マブチモーター㈱:大越博雄会長(59経済)

シンフォニーマーケティング㈱:庭山一郎社長(60法)

◆食品輸出EXPO(西ホール)

しまね有機ファーム㈱:吉野俊彦社長(42商)

木徳神糧㈱:平山惇会長(45経済)

日本ハムグループ:大社啓二相談役(55法)

東洋水産㈱:今村将也社長(56商)※6/22付副会長

㈱大冷:富田史好社長(56商)

昭和産業㈱:国領順二専務(59法)

㈱フジッコ:福井正一社長(60理工)

澁谷工業㈱:澁谷英利社長(H1商)

事前・直前・会期初日にわたって現地来訪の有無を確認し、また交流会参加希望は直前まで受付を継続し、当日は以下の時間運営を行いました。

【第0部:日中の自由見学】

出展社数が 東ホール1,700社、西ホール800社と膨大な数であり、時間をかけて回ることを希望される方向けに 「事前に入場パスを一括準備」し、発券列に並ぶことなく 時間を有効活用できる体制で対応しました。おおむね15時前後から 来場があり、エントランス付近での案内交付を実施しました。

【第1部:参加者全員での白門団体訪問】

 17時に全員集合し、記念撮影後、西ホールの食品輸出EXPO,東ホールのものづくりワールドの順で、1時間で 各企業ブースの訪問を実施。OBが当日常駐することはなかなか稀ですが、石川県から出展の本螺子製作所・本社長、島根県から出展のしまね有機ファーム・吉野社長のご子息、入れ違いにはなりましたが徳システム・徳武社長、ならびに偶然ですが白門OBの松本所長はじめ、各社スタッフのみなさまにご挨拶・ご案内をすることが実現いたしました。

【第2部:懇親会】 近隣の飲食施設が限られるエリアではありますが、早めの確保により、東京ビッグサイト正面のCHINA GREENにて18時半より約2時間、懇親会を実施いたしました。東京第一法律事務所、内野さんによる乾杯のあと、展覧会事業をされている、ウィンダムの渡邊さんから「白門OGの林家つる子師匠」の情報案内、そして展示会への出展を多数されている、オーブ・テックの筒井さんからの「展示会出品製品等」に関する情報提供などがあり、最後の締めをSTN矢崎さんに行っていただき、閉会となりました

■平日、そして6月後半の多忙な時期での開催でありましたが、幸い天候には恵まれ、外部での開催であり、当日まで詳細が固まりづらいスキームではありましたが、無事に終えることができました。

文責:田作健一

附属横浜中学・高校にキャリアセミナー講師派遣 6月17日(土)

梅雨の合間、夏を思わせるような暑さを感じた6月17日、白門附属高校会よりキャリアセミナーの講師を2名派遣いたしました。

  菊地氏の話を真剣に聞く中学2年生たち

大学学事部主催、対象 中学2年生

講師:菊地 博之氏(H5年卒)

約200名の中学生を前に建設業界で設備施工管理会社の営業職である菊地氏と三菱重工業のエンジニアである矢ヶ崎講師による約2時間の「働くってどんなこと?」講座が開催されました。

前半は自己紹介・勤務する会社の仕事・営業職の仕事・働くって? というテーマで画像やイラストを多く使いわかりやすく説明し、時には生徒たちに優しく話しかけて興味を抱かせユーモアたっぷりの楽しい講演でした。

働くということは安定した収入を得るだけでなく、厳しい場面もあるがやりがいを見つけて、社会の役に立つことや、いろいろな経験をすることに価値があると身近な体験からわかりやすく説明して多くの生徒たちが納得したようでした。Enjoy Work, Enjoy Life.

後半は学習支援Webサービス(FORMS)を使い、質問を集め生徒と講師が直接ディスカッションしたり、講師から逆質問が出たり、多くの生徒が積極的にディスカッションに参加しました。時間の関係で直接質問ができなかった生徒が多くでるほどに盛りあがりました。

「中大附属中学・高校で学べるということは教育環境、生活環境に非常に恵まれています。今の時間を有効に使い自分のやりたいことを探し、何事にも興味をもって積極的に行動しましょう。そして在学中に友だちをたくさんつくりましょう。附属の友人は一生付き合える仲間です」との最後のメッセージで終了しました。 

(企画委員長 岩﨑 良三)

附属横浜高校主催、対象 高校1年生

講師:小田島 孝太氏(H11年卒)

秋には文理選択を控える高校1年生を対象に「先輩のキャリアケースを知る」「将来ビジョンのヒントを持ち帰ってもらう」「自分の将来と向き合うきっかけを得る」という3点を目的に講演いただきました。現職の㈱ソウルアロープロジェクトに至るまでの学生生活、3つの仕事の経験などをわかりやすく紹介、現職の魅力①仲間と一緒に働ける②ワクワクする仕事を自分でつくれる――を熱く語っていただきました。

後半は事前アンケートを基に質疑応答の形式で講演を再開。高校1年生の持つ現状と将来のギャップに関する質問で数多くの手があがりました。しかし、小田島講師の豊富なキャリアと人脈からあらゆる質問にも回答をしていく姿に、350名の高校1年生たちは唖然とした様子で聞き入っていました。進路を考えるうえで、「まずは自分の考えを持つこと。自分なりに分析し自信を持って決断することが重要」というアドバイスを与えると同時に、「どのように行動すべきか常に考える習慣を身につけましょう」という言葉で講演を締めくくっていただきました。

  講演後の質問にも熱心に対応

(幹事長 井上 均)

今回、南甲倶楽部白門附属高校会では上記お二人の講師の他に、升本部会長・清水副部会長・岩﨑委員長、井上幹事長が同行いたしました。中学生、高校生という若い世代が熱心に先輩講師に質問する姿を見ていると、暑い日ではありましたが爽やかな気持ちにさせられる土曜日でした。

C B S 駿河台キャンパス オープンセレモニー
見学会と移転記念式典 開催 6月4日(日)

今年4月の駿河台新キャンパス完成とともに後楽園から移転した中央大学ビジネススクール(CBS)主催の新キャンパス見学会と移転記念式典が開催されました。

  露木恵美子研究科長らと記念撮影

CBS=中央大学大学院戦略経営研究科は、2008(平成20)年に開設されました。

当時、他の有名大学が次々とビジネススクールを設置する中で、決して早いスタートではありませんでしたが、南甲倶楽部の物心両面の強力な支援により開設にいたりました。

CBSの特徴の一つは、ビジネス・パーソンに特化した経営大学院であること。受験資格を「就業経験3年以上」としていますが、実際の入学者の9割が30歳以上で、60%以上が課長クラス以上の役職です。社会人ターゲットということで、CBSは開設当初から後楽園キャンパスで授業が行われていました。

  模擬法廷(5階)見学
  図書館(12階)見学

今般の駿河台キャンパス完成とともに4月から新キャンパスでの授業を開始していましたが、新型コロナ感染症の第5類移行後の6月4日に、関係者を招いての新キャンパス見学会を実施。その後、14階のコモンズで移転記念式典を開催しました。

式典で来費として挨拶した川手正一郎副会長は、自らの90年の人生を踏まえ、ビジネスの世界での研鑽を積もうとするCBS生に向けた期待と激励を行いました。

  挨拶する川手副会長

企業交流委員会情報交換会 3月25日

企業交流委員会ではメンバーの情報交換と親睦をかねて、情報交換会を開催しています。今回は、ちょっと趣向をかえて落語の独演会に参加後、懇親会を行いました。

3月25日(土)新橋の内幸町ホールにて、三遊亭竜楽師匠の独演会に参加後、懇親会を行いました。週末の開催でしたが、6名のメンバーが参加しました。

三遊亭竜楽師匠は昭和57年に法学部を卒業しました。古典落語のほか、英語、フランス語、イタリア語など8か国語落語家としても知られています。

当日は、「不動坊火焔」と「百年目」という古典落語の演題を楽しんだのち、竜楽師匠を囲む懇親会に参加。メンバーだけでなく、竜楽師匠のファンの方々とも交流をいたしました。

企業交流委員会 ANA 機体工場見学会 ~Blue Hangar Tour~ 3 月 10 日

3月 10 日、東京羽田の ANA コンポーネントメンテナンスビルにて、ANA グループの安全運航を支える ANA 機体工場の見学会が 40 名の参加により開催されました。ご協力頂いた南甲倶楽部会員である梶田恵美子全日本空輸(株)取締役常務執行役員から初めにご挨拶を頂いた後、整備センターの池永亮様より ANA グループの整備部門(e.TEAM ANA)について説明がありました。

井上企業交流委員長の挨拶
梶田 ANA 取締役(南甲倶楽部会員)の挨拶

妥協を許さない安全を創る文化

機体整備は、事前に実施する定例整備、壊れたら実施する非定例整備、特別作業の3つに分類されており、ドッグ整備、ライン整備、エンジン整備、装備品整備、整備サポートの各部門が協力して、以下の3つの文化による人づくりを進め、絶対に妥協を許さない姿勢で安全を創る取り組みが行われていることが良く分かりました。

①安全品質を優先する文化:グループ全役職員に安全教育センター(事故機体の一部を展示)での教育、航空機からの緊急脱出研修を実施。整備部門では、安全体感教育(安全帯にぶら下がる体験など)、ヒヤリハット活動を実施。

②アサーション文化:アサーションとは、当初機⾧と副操縦士間のコミュニケーションに於いて行われたもの。現在では上司・部下の関係(権威勾配)を超えた相互コミュニケーションにより、気づきを伝え安全のレベルを上げる取り組みをグループ全体で実施。

③KAIZEN する文化:TAKO(e.Team ANA Knowledge Operation)という現場の気づきを発信してスタッフが組織的な改善につなげ組織全体のナレッジとして共有できる仕組み。eTPS(トヨタ・プロダクション・システム)による現地現物を重視した改善活動の実施。これらの取り組みの結果、1971 年を最後に 50 年以上死亡事故は発生しておらず、国内線の定時出発率(整備事由による 16 分以上の遅発欠航率)を 99.7%以上との説明がありました。1952 年に日本初の純民間航空会社である日本ヘリコプター輸送(後の ANA)として 2 機のヘリコプターでスタートを切った時代から変わらない安心安全への取り組みについて理解が深まるとともに、その凄さを実感しました。

スケールの大きさに圧倒された格納庫

とても有意義な全体説明の後、いよいよ格納庫の見学となりました。格納庫では、3 機の機体が整備されていましたが、我々、見学者は上層階から見学した後、地上階におりて機体の側まで近づくことができ、そのスケールの大きさに圧倒されました。特に航空機の心臓部であるエンジン構造の見学など、大変貴重な経験をすることが出来ました。一方、整備工具の保管場所での説明では、「小さな整備工具が一つでも見当たらない場合は、その日の整備作業は終了しない」との話を伺い、ANA グループの安全管理の徹底について、再認識しました。

今回の見学会では ANA 整備センター整備業務部の蟹江部⾧様他のきめ細かな準備・対応にもお世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。

見学会終了後は、羽田エクセルホテル東急で懇親会を開催し、見学会の話題で大変盛り上がり会員相互の懇親をより一層深めることが出来ました。

企業交流委員会では、今後とも各種見学会を開催してまいります。会員の皆様のご参加をお待ちしております。

企業交流委員会委員 横瀬達也(文)、黒川真俊(写真)

南甲倶楽部ビジネス交流会 2月26日~2月27日

地方創生を考えるビジネス交流ツアー in 南房総

去る2月26日(日)から2月27日(月)に第35回南甲倶楽部ビジネス交流会が行われました。

地方創生を考えるビジネス交流ツアー in 南房総
今回のビジネス交流会は「地方創生を考えるビジネス交流ツアー in 南房総」と称し、ビジネス交流会の中では過去に例を見ない、宿泊を伴い地方創生を学ぶという視察勉強会となりました。このツアーにはビジネス交流委員会の宿谷委員長をはじめ13人の会員が参集し、学習と懇親を兼ねた有意義な時間を過ごすことが出来ました。今回はこの視察の模様の一部を会員の皆様にお届けしたいと思います。

地方創生を考えるビジネス交流ツアー in 南房総
今回の視察の舞台は千葉県南房総市千倉町。多くの地方が過疎化、超高齢化という問題を抱えているが、千倉町も他の自治体に漏れずこの問題に直面している。千倉町といえば房総半島の最南端に位置し、その温暖な気候を背景に花卉の栽培や水産業が盛んである。しかし超高齢化の影響で、草花を栽培する農家が減少し、耕作放棄地が点在していた。水産業も同様で13あった漁業組合は今や1組合へと減少している。

昨今、行政主導の地方創生で成功している例が少ない中、地方創生に真剣に取り組み、成果を上げつつある企業がある。株式会社ブルー・スカイ・アソシエイツである。

地方創生を考えるビジネス交流ツアー in 南房総
金子社長によると同社は不動産媒介/金融アドバイザーなどをコアコンピタンスとしており、これを背景として地方創生を進めているとのことである。同社における地方創生を成功させるためのキーポイントは、観光の拠点となる宿泊施設をベースに創生のロードモデルを構築させたことにある。不動産などの資産を利活用し、観光の拠点である宿泊施設でお客様を滞在させることで地域の活性化を図る。そのため元々は小学校が保有する学校行事で利用していた施設を買い取り、新たにホテルとして利活用したのだ。拠点となる宿泊施設は15室、収容人数80名と決して大きな規模ではないが、2019年9月の営業開始から千倉の魅力を伝播する拠点として機能している。そして宿泊客の増大に伴い同社における地方創生事業の仕組みが回り始める。地元での雇用を促進し、現在ではホテルの中庭にグランピング(ホテル並みのサービスを野外で楽しむキャンプ施設)テントを5棟設置。また、空き家となった古民家をリノベーションし、ヴィラとして地域の資産を有効活用している。これは同社の不動産事業として機能している。また、食料の調達を地域の農業や漁業とも連携することで地域の活性化の一端を担っている。

地方創生を考えるビジネス交流ツアー in 南房総
農業においては、漸増した耕作放棄地を借り受け、新たにサトウキビを栽培する事業に乗り出した。南房総の温暖な気候はサトウキビ栽培の北限に位置する。古くから家庭菜園でサトウキビを栽培する習慣があった南房総の耕作放棄地にサトウキビ栽培をすることに着目。農業事業として「農地所有適格法人きびラボ」を設立したのだ。現在では2町歩の畑で無農薬栽培を行っている。そして収穫時期にはちくらつなぐホテルで東日本唯一のサトウキビ収穫体験やサトウキビ絞りジュースの試飲などのアトラクションを行い宿泊客に好評を得ている。収穫されたサトウキビは濃縮されシロップとしてパティシエに提供される他に、ラム酒として酒造・販売される。そのための蒸留施設として、地元有志と連携しペナシュール房総株式会社を設立。東日本初となるラム蒸留施設「房総大井倉蒸留所」を2022年8月に完成させた。これで栽培したサトウキビを製品化し流通させるサプライチェーンが確立したのである。

今後の展望としては、千倉の各所にある現在は住人のいない古民家を買い取り、リノベーションを行った後、別荘として再販を行っていく事業を進めていく。そしてオーナーが別荘を利用しない日はレンタルヴィラとして借り受け希望者を宿泊させる事業を行っていく予定である。ハウスキーピングはちくらつなぐホテルのスタッフが担当し、自社の持つ不動産事業・観光事業・地方創生事業を連携させると共に、千倉を中心とした南房総エリアを広域連携させ皆様をお迎えする準備が整いつつある。
(『小学校保養所からグランピングも利用できるちくらつなぐホテルへ』
ブルースカイアソシエイツ 代表取締役 金子岳人氏 講義)

金子社長の講演の後は、ちくらつなぐホテルの沖野支配人に館内を案内していただいた。

地方創生を考えるビジネス交流ツアー in 南房総
先述の通り、ちくらつなぐホテルは元々東京学芸大学付属世田谷小学校の生徒のための保養所として使われていた「青山荘(せいざんそう)」をコンバージョンしたホテルである。ここには世田谷小学校出身である金子社長の想いが詰まっていました。

地方創生を考えるビジネス交流ツアー in 南房総
青山荘は昭和4年に建立され、昭和49年に建替えられた施設なのであるが、現在の耐震基準に問題があり最終的には閉鎖を余儀なくされてしまった。卒業生である金子社長は青山荘と千倉町の恩返しの気持ちからこの場所をホテルとして生まれ変わらせる決意をしたのだ。観光事業としてお客様に滞在していただく拠点だけでなく、その広い食堂は地域の住人が利用できるカフェとしても機能し、結婚式の二次会や商工会の会議の場としても利用され、地元において大人数が収容できる施設として機能している。

先述の通り、ホテルではサトウキビを使った体験アトラクションを発信し、古民家を改修したヴィラのマネジメントも行う拠点としてホテルは大きな機能を担っていることに関心した。

地方創生を考えるビジネス交流ツアー in 南房総
最後に当倶楽部のビジネス交流委員会の委員であるブルー・スカイ・アソシエイツ シニアアドバイザー 沖中克也氏に『事例に学ぶ地方創生と地方行政の現状』と題して講演を行っていただいた。沖中氏によると、自治体における地方創生の成功とは、人口が増加し、これに伴い税収が増加することであるとのこと。どの地方自治体も例に漏れることはない。このため、まち・ひと・しごと創生本部と内閣府地方創生推進事務局とが両輪となって施策に取り組んでいるのが現状ではあるが、昨今の大きなショックを与えた新型コロナウィルス感染症が人の意識・行動に影響を大きな影響を与えたと解説する。

まち・ひと・しごと創生基本方針として、①住民の安定収入 ②人口の増加 ③結婚・出産・子育て ④集客の安定化などが挙げられる。

一方南房総地域では、館山までは首都圏からのアクセスは良いが、館山から千倉までの移動手段が少ないという問題を孕んでいる。今後乗合電気自動車や電動三輪車などの二次インフラを検討しているという。

また、地域自治体の本気度も地方創生を実現していくためには重要なポイントの一つである。過去に於いて地方創生の手段として工業団地の誘致や大規模商業施設の建設などが実施されてきた。しかしながら大きなショッピングセンターなどが出来ると近隣に根差していた個人商店などが閉店に追い込まれるなど、決して成功した例は多くないと指摘。一方で東京ディズニーランド、志摩スペイン村、別府温泉など地域活性化に成功した施設もあり、その成功要因分析を行うことで新しい地方創生を行っていく必要があるという。

ちくらつなぐホテルに於いて、従業員は地域に根差すために移住し地元との連携を培っていく他に、その地域で出来ることを中心に伸ばしていくという方針のもと、サトウキビの栽培を行う事となった。サトウキビの収穫は、10月下旬から2月までの間に行います。夏の観光シーズン以外のアクティビティになります。また絞った残渣であるバガス(Bagasse)は餌として「市原ぞうの国に納めている。代わりに象の糞を回収し肥料としており、双方の廃棄物を捨てることなく有効利用出来ているという。このように地元と共に歩んでいける地盤づくりが成功の鍵となることを知ることが出来た。

この後、日本では唯一の食べ物の神様である高家(たかべ)神社の参拝を行い、一日目が終了した。

地方創生を考えるビジネス交流ツアー in 南房総
二日目は、畑でサトウキビの収穫を行い、ラム蒸留工場である「房総大井倉蒸留所」の見学を実施。畑で収穫したサトウキビを絞って糖汁をいただいたが、ふわっと黒糖の風味を伴ったジュースのようである。ここ南房総は秋・冬には南国と違い寒暖の差が大きくなるためにより甘いサトウキビを作ることができ、その糖度は沖縄のサトウキビの平均糖度が18%であるのに対しここでは22%にも上るという。

地方創生を考えるビジネス交流ツアー in 南房総
5月に植栽された苗は10月から2月に収穫時期を迎え、収穫されたサトウキビは約2か月でラム酒として生まれ変わる。房総大井倉蒸留所の隣には一日一組限定の古民家ヴィラとして5月より営業を始めるためリノベーション工事が進んでいる最中であった。

地方創生を考えるビジネス交流ツアー in 南房総
こうして、第35回ビジネス交流会は「地方創生」という非常に重要であり且つ困難な問題に焦点を当て、南房総で行われている取り組みを垣間見させていただくことが出来た。今回ご協力をいただいた株式会社ブルー・スカイ・アソシエイツ 金子社長、沖中氏 宿泊でお世話になったちくらつなぐホテルの方々、サトウキビ栽培の解説をいただいた、きびラボの三瓶氏、ペナシュール房総の青木氏など多くの方々にお礼を申し上げます。

2023年新年賀詞交歓会 1月27日

2023年1月27日(金)東京ドームホテル

都心に新キャンパス
箱根駅伝の好成績
幸先よいスタートに活気あふれる会

 大寒波が押し寄せたこの日でしたが、久しぶりに顔を合わす方々で会場は明るい雰囲気で盛りあがっていました。司会進行は、魚本
晶子事務局長補佐により行われ、まずは校歌を3番まで斉唱。次に足立会長の挨拶、祝辞は中央大学理事長、学長、学員会会長へと続きました。乾杯の発声は鈴木名誉会長、中締めは早河副会長が行いました。

会の模様は「南甲チャンネル」で動画掲載