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南甲倶楽部賞 2022年3月25日(金)

足立直樹会長のメッセージを添えて賞状と記念品を郵送

 第36回南甲倶楽部賞授与式は、3月25日、多摩キャンパスで卒業式の前に行われる予定でした。
 しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止策の一環として、残念ですが、昨年同様に各受賞者の方々に直接授与するのではなく、足立直樹会長のメッセージを添えて賞状と記念品を郵送することにいたしました。
 なお、南甲倶楽部賞は、母校との交流、学生の積極的な社会参加、学問の奨励を目的に設けられた賞です。在学中、学力・人物ともに優れ、学術・文化・社会活動に顕著な成果をあげた学生を各学部から1名表彰。各学部長主催の教授会で討議し、学長より当倶楽部会長に推薦され、審議のうえで受賞者を決定しています。
 皆さんのますますのご活躍をお祈りします。

受賞者の皆さまへ~南甲倶楽部 会長 足立 直樹

 この度はご卒業とともに「南甲倶楽部賞」受賞、誠におめでとうございます。
 本賞は、中央大学学長から推薦された「在学中、学力・人物ともに優秀にして大学の名声を高めた学生」に贈られるものです。
 皆さんは今日まで多くの人と出会い、さまざまなことを学び成長してきたと思います。
 国内外ともコロナ禍の影響で、まだまだ大変な状況が続きますが、これからも人との出会いを大切にし、さらに成長し活躍されることを大いに期待しています。
 最後に、社会に旅立つ皆さんに私が日頃大切にしている「刮目」という言葉を皆さんに贈り、お祝いの挨拶とさせていただきます。

中央大学 大学院戦略経営研究科 第13期 鈴木敏文賞および南甲倶楽部賞 2022年3月19日(土)

 第13期生の鈴木敏文賞および南甲倶楽部賞授与式は、2022年3月19日に後楽園キャンパスで行われました。
 修了式の後、後楽園キャンパス3号館3階小ホールに修了生全員が集まり、清川昭常任理事や露木恵美子研究科長からの祝辞をいただき、鈴木敏文賞と南甲倶楽部賞の授与式が行われました。新型コロナウイルス感染拡大防止策の一環として、昨年同様に来賓の出席は見送られました。式典の模様はオンラインにて配信。受賞者には表彰盾ならびに副賞として懐中時計が贈呈されました。

 なお、南甲倶楽部賞は、毎年度3月と9月の中央大学戦略経営研究科の修了生の中から、在学中に顕著な成果をあげた成績優秀者を中央大学戦略経営科長の推薦により審議のうえで決定しています。また、特に優秀な修了生1名には、鈴木敏文賞が授与されます。

観劇会「元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿」「石橋」を観劇  2022年2月19日(土)

南甲倶楽部恒例の観劇会が2月19日に歌舞伎座にて開催されました。

 1つ目の演目は「元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿」です。次期将軍と目されている徳川綱豊が、浅野家再興と浪士の仇討ちとどちらが義にかなっているか悩んでいた折、赤穂浪士の富森助右衛門が上野介の容貌を確かめたいと浜手屋敷に来る機会に本心を探る名作です。本心を探ろうとする理知的な綱豊と挑発をされても本心を明らかしない忠義者の対決! その台詞の応酬は息が詰まるような緊張感あふれるシーンの連続でその演技力に魅了されました。そして、不意打ちをする助右衛門に、「義」の本質を説く綱豊の長台詞は舞台情景とともに心に刻まれ、日本人に流れる忠節を思い出させてくれました。
 一転して2つ目の演目の「石橋」は、文殊菩薩が住む聖地である清涼山と石の橋を舞台背景に、白頭と赤頭の獅子の精が舞う華やかな舞台です。獅子の長い毛を用いて舞う、右巴、左巴、髪洗い、菖蒲叩きと呼ばれる勇壮な毛振りは圧巻で、白と赤のコントラストが観る者を惹きつけます。特に私たちは花道の横の席で、歌舞伎役者の息づかいや鼓動までもが感じられ、長唄の演奏、華やかな囃子とともに腹に響き、リアル、真の価値を感じました。

 現在、リモートやバーチャルの世界が持て囃されていますが、リアルの持つ空気感、醍醐味は代替が利かない輝きをもつことを感じるとともに、国際化が進む一方で、自国の文化、日本人の美意識を探求し、教養として身につけていく必要性も感じました。歌舞伎の音楽、舞台美術、着物、台詞まわし、物語に触れ、白門の皆さんと日本の文化を堪能する有意義な観劇会でした。
(常任理事 梶田 恵美子)