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会員交流委員会 観劇会

会員交流委員会
観劇会  3月5日(土)
新派公演『遊女夕霧』『寺田屋お登勢』に参加して

3月5日、国立劇場において、久しぶりに「新派公演の観劇会」が催され、参加者は30名でした。歌舞伎の花形-中村獅童・市川月乃助を迎えて、日本人の心を情感豊かに描く「新派」の国立劇場での15年ぶりの上演でした。

そもそも「新派」は、1888(明冶21)年に誕生し、人間の哀歓を情緒豊かに描き、日本人の美しい心を謳い上げる演劇。国立劇場での公演は15年ぶりであり、今回の2作品は、新派のリーダーであった名優のために書き下ろされたもの。『遊女夕霧』(川口松太郎作)は、大正・昭和前期の新派を代表する名優(名女方)花柳章太郎(1894-1965)の代表作『花柳十種』のうちの一つで,主人公「夕霧」は、花柳から初代水谷八重子(1905-79)を経て波乃久里子に継承された。

気立てがよくて情けの深い吉原の遊女「夕霧」(波乃久里子)が、自分のために罪を犯した馴染み客の「与乃助」(市川月乃助)を助けようと奔走する。その健気な姿と遊女の悲哀が切なく描かれており涙を誘われました。

『寺田屋お登勢』(榎本滋民作)は、花柳章太郎とともに新派を支える大黒柱として活躍し、花柳歿後の新派を牽引して新派の伝統である女方芸を継承した名女優・初代水谷八重子の代表作『八重子十種』のうちの一つで、主人公「お登勢」(実在した人物)は初代水谷八重子から当代水谷八重子に継承された。

幕末の動乱期を舞台に、伏見の船宿「寺田屋」の女将「お登勢」(当代水谷八重子)が元・土佐藩士の「坂本龍馬」(中村獅童)に対して抱く心の動きが、きめ細かく描かれています。実質的に寺田屋を切り盛りする美しくも気丈な女将・お登勢は、自由奔放でありながらしっかりと日本の将来の方向性を明確に語る龍馬の魅力に次第に心が惹かれ、恋心を抱くようになるが、寺田屋事件で生き延びた龍馬も京都で暗殺されたことを知り驚愕し、悲嘆の中で、虚脱した声でおもむろに「よさこい節」を口ずさむ。龍馬は本当に手の届かないところに行ってしまった。やはり自分は舫い放しの三十石船、水の流れを見て暮らす川端柳……。お登勢は恋しい男を思って号泣する。名演技に感涙しました。

最後に、たいへん良い席や幕間の食事の手配などをしていただきました事務室の方たちに心より感謝いたします。次回もぜひ、参加したいと思います。

(常任監事 小林 公司)

3.観劇会

企業交流委員会: 生活産業部会 第22回

企業交流委員会

生活産業部会 第22回 10月22日(木)
「花王東京工場(すみだ事業場)」見学会

花王の東京工場(すみだ事業場)の見学会を実施し、28名の会員の方々に参加いただきました。

見学会の冒頭に髙村義明専務理事にご挨拶をいただき、花王さんより企業概要・研究開発・販売・品質保証・環境への取り組み・社会貢献の取り組みなどの詳細なプレゼンテーションを受け、花王ミュージアム・ヘアケア研究所・化粧品工場の見学をしました。

ミュージアムでは、奈良時代から現代までの生活や洗浄の歴史をビジュアルで理解でき、1887年創業以来の製品や広告を見学し、懐かしさにも浸ることができました。

また、各所にある体験コーナーでは「美」の体験もさせていただきました。この見学会では花王がエクセレントカンパニーたる所以、すなわち、顧客-販売-製造-研究開発の各部門が縦割りではなく、全社一丸となって活動されている点、さらに「自然と調和する こころ豊かな毎日をめざして」のキャッチフレーズを目の当たりにすることができました。各家庭に必ずある花王製品の品質の高さを再認識し、参加者はたいへん有意義な、満足のいく見学会となりました。

見学会の後は、懇親会会場となる亀戸の老舗割烹「亀戸升本 本店」(明治38年創業)へ。懇親会では清川企業交流委員長の乾杯のご発声後、名物の亀戸大根に舌鼓を打ち、鷲見條司常任理事の箱根駅伝の展望で盛り上がり、盛況のうちに終了いたしました。

今後も生活に直結した企画を開催していきたいと考えております。最後に、ご協力をいただきました皆さまありがとうございました。

(生活産業部会 大手 健次)

生活産業 1生活産業 2

企業交流委員会: 製造部会第23回

製造部会 第23回 11月27日(金)
「清水建設東京木工場」見学会

木場駅から程近く、江戸時代には深川と呼ばれた界隈にある清水建設東京木工場へ見学に行ってきました。

浜っ子であり横浜ベイスターズファンである私にとっての清水建設といえば、横浜スタジアムを建てた会社。関東大震災では避難場所に建てられたスタジアムは、美しくも頼もしい外観を誇る横浜のランドマークとして市民に愛され続けています。

生活に密着した企業である一

方で「シミズ・ドリーム」として

、月面での太陽光発電を提案する日本を代表するゼネコンでもあります。先端技術を追求する企業が守り続ける「伝統技術」、その一端を垣間見られることに心が躍りました。

木工技術の要は手仕事。コンピュータには取り込むことができません。世代を貫いて技術を伝承させなければなりません。職人が伝えるには、受け継ぐ若手が必要です。

東京木工場130年の栄えある歴史を承け伝う若人を育成する手法の秘訣は、やりがいであったり、先輩から後輩への指導であったりしますが、一番の秘訣は、親父(失礼、工場長)の厳しくも溢れる愛情だな、とつくづく感じました。世界に誇る日本のモノづくりの原点が息づく職場でした。

東京木工場では、これまで手がけた木工品や建築物の設計図がすべて残されており、復元や修理の依頼に応えられるように備えていました。もっとも、造ろうにももはや手に入らない材木のほうが多いようですが。

材木の確保という話題では、平成25年に行われた伊勢神宮式年遷宮は記憶に新しいところですが、次の遷宮では桧が手に入らないかもしれないとのことでした。月太陽光発電も環境問題への対応なら、材木の確保も環境問題と切り離せません。これからの企業の在り様についていろいろと考えさせてくれる見学会でした。

見学会報告のはずが、見たことよりも感じたことを書き連ねてしまいました。「見たこと」を少し報告しておきましょう。

私は今回の企画のため、製造部会委員で打ち合わせを兼ねて下見に行きました。そして、当日は私たちの見学に対応するために、さまざまな資材や製作中の物が見て触れられるように、実に自然にあたかも最初からそこに置かれているかのように配置されていました。

客に気付かれないようにもてなすというのは、江戸っ子の粋ってやつかもしれませんね。

見学会後は、門前仲町へ移り、深川飯を堪能しつつの懇親会で盛りあがりました。

最後となりますが、私たちの見学会を快く受け入れてくださった清水建設東京木工場の皆さまに感謝申しあげます。

(製造部会 清田英之)

製造部会 2 製造部会 3 製造部会1

平成27年度「新入会員歓迎式及び懇親の夕べ」

会員増強委員会・会員交流委員会
平成27年度「新入会員歓迎式及び懇親の夕べ」
11月10日(火)東京ガーデンパレス

新入会員とともに充実した懇親のひと時を過ごす

今期4月から9月に入会した新入会員をお招きして恒例の歓迎イベントが盛大に開催された。

新入会員の方々

新入会員の方々

新入会員の方々

新入会員の方々

小雨降る夕暮れ、新入会員56名のうち27名が次々に会場へ現れた。歓迎式は、宿谷勝巳会員増強委員の司会で校歌の唱和から始まった。

続いて、足立直樹会長が新入会員へお祝いの言葉を述べた。その直後、司会者から足立会長の旭日重光章の叙勲が報告されると、一斉に会場から拍手が沸き起こった。そこへ井上玲子事務局長補佐が花束贈呈のサプライズ。「真紅のバラの花束をいただくとは驚きました。これを一つの支えに今後も頑張っていきたい」と顔をほころばせた。

叙勲を祝い真紅のバラの花束を贈呈され嬉しそうな足立会長

叙勲を祝い真紅のバラの花束を贈呈され嬉しそうな足立会長

役員の紹介に続いて新入会員紹介は、今回から各自作成の自己紹介シートの配布により行われた。最後は、岡田孝子会員増強委員長より南甲倶楽部の歴史などの説明があり歓迎式は終了した。

第二部の懇親の夕べは、司会を河野信之会員交流副委員長にバトンタッチ。升本喜一担当専務理事が「各委員会が嗜好を凝らした企画に進んで参加し、仲間を増やしてください」と挨拶をして、乾杯の発声を行った。

そして懇親会へと進めた。新入会員の一人は、校歌を歌い感極まったと述べていた。酔いもすっかり回った頃、川島正博会員交流委員長と遠藤一義ビジネス交流委員長、鷲見條司企業交流副委員長による各委員会の紹介、さらに同好会委員会については司会の河野氏より説明があった。

懇親会では新旧会員が和気藹々と

懇親会では新旧会員が和気藹々と

懇親会では新旧会員が和気藹々と

懇親会では新旧会員が和気藹々と

懇親会では新旧会員が和気藹々と

懇親会では新旧会員が和気藹々と

中締めは川手正一郎統括専務理事。「南甲倶楽部では先輩後輩が同じ目線で付き合えます。親睦会に参加してこそ意義があります。会長を先頭に我々を導いていただき、南甲および母校を強くしていただきたい」。こう述べて三本締めで懇親の夕べを閉幕した。

三本締めで楽しいひと時は幕

三本締めで楽しいひと時は幕

会員交流委員会: 秋の懇親旅行会 金沢へ

会員交流委員会

秋の懇親旅行会  金沢へ
3コースに分かれ金沢の街を満喫
北國新聞に掲載された石川支部との集い
11月13日(金)・14日(土)

開通まもない北陸新幹線で、加賀百万石の伝統に育まれた金沢を訪れました。参加者32名、あいにくの秋雨の中、「はくたか561号」で一路金沢へ。夕食懇親会は、石川支部(支部長・林隆信氏 昭49年卒)がご用意してくださった山麓海鮮「松魚亭」で、笛の奏者・東舎真衣子さんが奏でる「鶴」「安宅」の2曲を聴かせていただき、心温まる歓迎を受けました。

松魚亭にて石川支部の方々と懇親

松魚亭にて石川支部の方々と懇親

次に校歌を熱唱し、記念写真を撮り、とても豪華な加賀料理に舌鼓を打ち、石川支部の皆さんの盛大な歓迎に南甲倶楽部会員は皆、大満足の様子でした。

また、翌日の地元北國新聞に「中央大卒業生が交流 石川支部、東京の団体」と紹介され、代表して栂野専務理事が挨拶している写真が掲載されました。

石川支部からは支部長をはじめ、謡で歓迎してくださった顧問の米澤龍信氏、副支部長、幹事長等8人が参列してくださいました。

石川支部では、林支部長をはじめ現在3名の方が南甲倶楽部に入会していただいています。

14日は、金沢城公園を中心に歴史や文化、伝統工芸を感じながら、街歩きを楽しみました。

私たちはまず、雪の風景を連想させる「雪吊り」の兼六園を、ガイドさんの説明に耳を傾けながら、華やかに映る歴史にゆっくりと触れることができました。

兼六園にて

兼六園にて

次に、①格子が重なり風情のある、国の重要伝統的建物群保存地区「ひがし茶屋街」コース ②3月中頃まで行われるズワイガニ漁の季節で活気に満ちる「近江町市場」コース ③「自由」コースの3コースに分かれて見学しました。

全員で兼六園を満喫後、「近江町市場」コース組(8名)は、雨の中徒歩で「金沢21世紀美術館」に行きました。ここは全国美術館ランキングで1位に輝く多くのファンがいる所。その後、空腹を満たすため、近江町市場を目指し、金沢城の中を10分ほどで突っ切り到着。美味しそうな魚介類を眺めながら昼食のとれるお店を探したのですが、ちょうどお昼時と重なり、市場の中はどこのお店も順番待ちの長蛇の列。結局市場での食事を諦め、市場を出たところで海鮮居酒屋を発見。新鮮な魚介類満載のメニューを手に、さざえ、ほたて、蛤、えび、香箱蟹をたらふく食べ、美味しい日本酒をいただきました。近江町市場コースで美味しい料理を堪能でき、本当に大満足でした。

まさに旬のズワイガニ。近江町市場

まさに旬のズワイガニ。近江町市場

「ひがし茶屋街」コース組(17名)は、ここも林支部長ご推薦の「次平」で天麩羅定食をいただきました。お酒もお料理も心豊かになるものが多く、さらに九谷焼の器が満足感をプラスしてくれました。昼食後、ひがし茶屋街のキムスコ(木虫籠)と呼ばれる美しい出格子がある古い街並みが残る風情を味わいながら散歩をしました。その他にも現代的なカフェがあったり、土産物屋も豊富で時間が足りないくらいでした。気持ちが忙しくならない行程が、帰りの新幹線の中でも楽しい気分にさせてくれ、有意義な懇親旅行会になりました。

小雨にけぶるひがし茶屋街も趣きあり

小雨にけぶるひがし茶屋街も趣きあり

 

(会員交流委員河野信之/寺内雄貴)

にげつ会併催忘年会

にげつ会併催忘年会 12月14日(月)
マリオットコートヤード銀座東武ホテル

「紅白」合戦は最高のコミュニケーション活性化策

会社員時代から確信していることがあります。「紅白」合戦は最高のコミュニケーション活性化策ということです。

旅行と同じで行く前に仲間で盛りあがる、行っている途中も仲間と盛りあがる、そして行った後も盛りあがるのです。実際、たいへん盛りあがりました。

紅白合戦の演目と出演者

紅組 白組
小噺「あたり家ころぶ」 安東正策 小噺「4代目三流亭流三」 渡邊秀康
ハーモニカ演奏 栂野紘次 マジック記憶術 宿谷勝巳
キャンディーズ「年下の男の子」仲長孝・井上玲子・魚本晶子 梅沢富美男「夢芝居」 福田博司

紅組キャプテン:宮崎亜巳
白組キャプテン:松本宙士
総合司会:竹内敬雄
審査委員長:川手正一郎統括専務理事
審査副委員長:成田清治事務室長

結果:紅白どちらも素晴らしいできで甲乙つけ難く両組優勝! 出演者の賞品も会員からご提供いただきました。

さらにラッキーナンバー抽選会でもヤクルトスワローズ「川端慎吾」選手サイン入りバット、川崎FC「中村憲剛」選手サイン入りユニフォーム、バレーボール部「石川祐希」選手サイン色紙など豪華賞品が提供されました。

最後は会員交流担当の升本専務理事より中締めのご挨拶で終了となりました。
参加者も例年より多く、たいへん楽しく盛りあがった忘年会となりました。

安東正策氏の小噺「あたり家ころぶ」

安東正策氏の小噺「あたり家ころぶ」

栂野紘次専務理事のハーモニカ演奏

栂野紘次専務理事のハーモニカ演奏

かわいくてカッコいいキャンディーズ!

かわいくてカッコいいキャンディーズ!

中村憲剛選手サイン入りユニフォーム

中村憲剛選手サイン入りユニフォーム

にげつ会でプレゼントを贈られた誕生月の方々

にげつ会でプレゼントを贈られた誕生月の方々

(会員交流委員 竹内 敬雄)

平成27年懇親ビアパーティ(にげつ会併催)

会員交流委員会
平成27年懇親ビアパーティ(にげつ会併催)
参加者91名 歳を忘れて楽しいパーティ
9月14日(月)銀座アスターお茶の水賓館

2._0098鈴木先輩

まだ夏の暑さが残る日、21階建ての高層ビルの最上階、皆さん美しい夕焼けから夜景に変化する眺望を満喫していました。「久しぶりにニコライ堂の鐘を聞きながら来ました」と足立直樹会長。お若い方々、中央大学は30数年前まで御茶ノ水の駿河台にあったのです。ご存知でしたか?

まずは恒例の「にげつ会」。誕生月の会員をお祝いする会です。当日の出席者91名のうち16名が9月の誕生日。日本一の司会者、石川卓郎会員交流委員が開会宣言。それから声高らかに校歌を3番まで斉唱。いいですね~、中大OB・OGは校歌を歌うと即気持ちが一つになります。続いてハッピーバースデーの歌のお祝い。誕生月の方々、照れくさそうでしたが年1回の誕生日をいつまでも祝ってくれるのが南甲俱楽部です。

誕生月の方々が紹介され、川島正博会員交流委員長より記念品が贈呈されました。代表者として年長の鈴木博道先輩が答礼のご挨拶。鈴木先輩、昭和11年のお生まれですが、現役社会人で毎朝7時には出勤とのこと。「自己管理をすれば、人間は誰でも120歳まで生きられる」と聖路加の日野原先生の言葉に例えて、ご本人は人生まだ半ばのご様子。私的には気の遠くなるようなご挨拶を聞かせていただきました。

18時半からは、第2部ビアパーティです。ここで日本一の櫻井泰紀会員交流委員に司会をバトンタッチ。石川先輩と櫻井さん、どっちが日本一なのでしょう?足立会長から、先日の大雨の災害では中大関係者も被災されていますが、力を合わせて復興に取り組んでいきましょうと力強いご挨拶をいただきました。

乾杯のご発声は川手正一郎統括専務理事。「長生きは友達の数で決まる」との話に南甲俱楽部の友達の輪を一層充実させる必要性を再認識しました。

懇親会では、銀座アスターの美味しい料理に舌鼓を打ち、旧交を温め、名刺交換、楽しい会話に花を咲かせていました。

宴の途中、竹内章浩ビジネス交流副委員長からビジネス交流会への参加を依頼、竹内敬雄会員交流委員からは忘年会のお知らせ、会場となる東武ホテルの根本弘道氏の紹介がありました。

また、川島会員交流委員長からは、旅行会(金沢)の案内があり、ゲストの石川県支部長・林隆信様、副支部長・本裕一様の紹介がありました。

ここで何やら土派手なネクタイと真っ赤なベストを身に着けたお父さんが舞台に。一瞬、綾小路きみまろと思いきや、村山壯人会員交流副委員長でした。しばしプロの指笛にじっと聴き入り、終わってみれば拍手大喝采。

4._0159指笛

宴も佳境に入り、本日の最終出し物、ビンゴ大会です。石井年晴、原口真彩子、両会員交流副委員長が祭半纏を羽織って会場を盛り上げます。1人、2人とリーチがかかり「おいおい何でそんなに早くテンパるんだよ。まだ1個しか開いてないんだぞ」といううちにビンゴの声! 気がつけば会場前方はリーチの山の人だかり! いい歳をしたお父さんたちが……。会員さまから豪華賞品の提供があり、2人に1人は賞品が当たる(2人に1人は当たらない)というありがたいビンゴ大会。会場は熱気でムンムンでした。気がつけば時計の針も20時を回り、升本喜一専務理事の三本締めにてお開きになりました。 (会員交流副委員長 河野信之)

5.G1019

ビジネス交流会 第11回

講演会『しまむらの経営』 ~徹底した合理主義と自前主義~

講師 野中 正人氏 (昭和59年法学部卒) 株式会社しまむら  代表取締役社長

南甲倶楽部 理事

株式会社しまむら:設立 1953年 事業内容 総合衣料品販売

第11回のビジネス交流会は、参加者の期待も大変高く80名を超える過去最多の参加者の中、宿谷勝巳ビジネス交流副委員長の司会進行のもと、遠藤一義ビジネス交流委員長の開会の挨拶でスタートした。

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野中正人氏の基調講演

サラリーマンとして入社してから20年間、様々な部門を経験され、44歳にして社長に就任し10年間となる。売り上げは5018億円、営業利益も418億円、店舗数は1931店舗、社員数は16000名を超える規模である。しまむらの運営する業態は、ファッションセンターしまむらを中心に、若手シングル向けの男女カジュアル衣料のアイベルやべビー・キッズ用品のバースデイや上海、台湾と海外への進出も行っている。これから海外展開は課題の一つとのこと。しまむらの経営は、創業者が呉服店からスタートしているが小売業として、何をやり、何をやらないのかをしっかりと決め、経営を進めていった。講演の中で、しまむらの経営について、次の3点を中心にお話を頂いた。1.経営について 2.事業への取り組み 3.組織の運営

1.経営については、(1)衣料品の小売業を選択 (GMSで一番利益を稼いでいたのが衣料品)(2)チェーンストアの経営 (チェーン店は少ない資金で拡大可能で合理的な運営ができる)3)ソフトグッズの取り扱いに絞る (広げすぎず、得意分野で集中する)事業範囲を明確にしてすべての資源を集中すること。

2.事業への取り組みは、(1)安く売れればお客様が集まる (安く仕入れ、運営コストをかけない)(2)小売業は変化対応業で、品揃えのテーマは、量―>安く―>いいもの―>流行のもの―>トレンド―>ブランドへと変遷してきている。理屈に合わないことはせず、最も成果の望めることを第一と考えて行動する。

3.組織の運営については、まず、社員を大事にすれば、社員はお客様を大事にするので、お客様も集まり、業績が上がる。また、お取引先を大事にすれば、いい商品が入り、お客様が集まり、業績が上がり、株主に還元できるので、大事にする順番も明確にしている。経営理念で基本方針を明確にしており、人間尊重が社員の力となり、組織を強くしているということが、ひしひしと伝わってきた。

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第二部の懇親会は、上層階のパーティー会場に場所を移して行われた。野中社長を囲み、大変穏やかな雰囲気のもと、交流も進み第11回目のビジネス交流会は大盛況のうちに終了した。

 

第9回ビジネス交流会

平成26年9月19日

後楽園キャンパス3号館

「2020年東京オリンピック・パラリンピックのビジネスチャンスを掴むために」

~全体計画とインバウンドビジネス編~

 

講演会講師  雑賀真氏
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(昭和58年中央大学大学院法学研究科卒 一般社団法人 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 チーフコンプライアンスオフィサー、総務局長 東京都オリンピック・パラリンピック準備局理事)

千葉千枝子氏
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(昭和63年中央大学経済学部卒 中央大学客員講師 観光ジャーナリスト 有限会社千葉千枝子事務所代表取締役 ※南甲倶楽部会員)

今回で第9回目を迎えたビジネス交流会は過去最多の70名の参加者を迎え、新任の昭和58年卒の遠藤一義ビジネス交流委員長の開会の挨拶で始まった。次いで平成19年卒の片岡健太氏がビジネス交流会参加者の心得を記した「ビジネス交流会憲章」を読み上げると会場の雰囲気は一気にビジネスモードに切り替わった。

毎回新しい試みを繰り返しながら創意工夫を凝らしてきたビジネス交流会は、今回、初の試みとして「講師と参加者によるトークセッション」というスタイルを取り入れることで、より参加者の聞きたいこと、知りたいことに応えられるようになった。

第1部の講演は雑賀氏からスタートし、大会の全体計画のほか、招致に至るまでのエピソードや現状の組織体制や進行状況についても事細かにご説明頂いた。実は2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催期間はすでに決まっておりオリンピックは2020年7月24日(金)~8月9日(日)、パラリンピックは2020年8月25日(火)~9月6日(日)の予定。

現在は大会ビジョン「Discover Tomorrow」の元、組織委員会はロンドン開催時の同時期に比べ、約2倍の180名体制でIOCが用意した52のファンクショナルプラン、約2,500のチェックリストを進めているという。

このような大会開催に纏わる膨大なノウハウをIOCは過去31回の経験から蓄積しており、そのノウハウを組織委員会に惜しみなく提供してくれているという。このことでIOCと組織委員会が相互に「パートナー」として良好な協力関係を築くことができており、順調に進行ができているそうだ。

また、ビジネスの観点につながるところとして、組織委員会は被災3県、全国の自治体、大学機関とのつながり強化を図っている点や、予算は3013億円で収入としてはIOCからの放映権収入、国内スポンサー収入、チケット収入の3本柱だが、昨今の材料費の高騰などで予算を増やすべく、国内スポンサー収入を増やすことも検討中という話もでた。後のトークセッションでは参加者から、かなり突っ込んだビジネス上の質問が雑賀氏に多数寄せられた。

40分程の雑賀氏の講演の後、千葉氏にバトンタッチした。
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千葉氏からは「観光新潮流にみるインバウンドビジネスとその商機」というテーマでご講演頂いた。

2020年東京オリンピック・パラリンピック開催が決定した2013年は訪日外国人数が1,000万人を初めて突破し、44年ぶりに日本人の海外での消費額を訪日外国人の消費額が上回るという旅行収支が黒字化し、本格的にインバウンドビジネスの時代に突入した節目の年だったそうだ。

また、2020年に訪日外国人数2,000万人という目標は、実は2030年に3,000万人という訪日外国人数目標の中間目標ということは、実は以前から政府で決まっていたそうだ。観光庁の発表では、訪日外国人の増加により今後、伸び代が期待される産業として飲食店業、食料品産業、小売業、農林水産業を挙げているそうだ。

2013年度の訪日旅行者数の多い国では1位韓国、2位台湾、3位中国で、近年タイは前年比74%増と急激に増えている。一方消費額では、1位中国、2位台湾、3位韓国となっている。また、タイはASEAN6か国の中で最も旅行者消費額が多く、不思議なことに1人平均2万円をお菓子に消費しておりタイでは日本の菓子土産がブームになっているようで空港は元より、日本に来る前に予約注文をしていて旅館やホテルでお土産を受け取るというスタイルまで増えているようだ。

そして、今後のインバウンドビジネスにおいてキーワードとなる言葉に「MICE」を挙げられていた。MICEとはMeeting(会議・研修・セミナー)、Incentive tour(報奨・招待旅行), Convention またはConference(大会・学会・国際会議), Exhibition(展示会)の頭文字をとった造語で、ビジネストラベルの一スタイルとんことだが、このような旅行者は消費額が多く、このような国際会議や展示会等を政府や地方自治体、大学機関も積極的に誘致を図っているようだ。

このように様々な観点で今後急増する訪日外国人数にちなんだインバウンドビジネスの商機をご説明頂き、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向け、多くの参加者が個々のビジネスとのマッチングをいろいろとイメージされたのではないだろうか。ということは、次のトークセッションにおける参加者からの具体的な質問の内容から窺い知れた。

トークセッションは進行役をビジネス交流委員の重信裕之氏が務め、始めは両講師による双方への質問からスタートし、その後に事前に参加者から募っていた質問を講師へ投げかけるといった流れで進んでいった。途中、参加者の質問に対して参加者が応えるという場面もあり、非常に活発なトークセッションとなった。

トークセッション後、ビジネス交流委員会担当専務理事の清水正行氏より両講師に謝辞と記念品が贈られ第1部が終了した。
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第2部の懇親会は、上層階のパーティー会場に場所を移し、後楽園の美しい夜景を見ながら両講師、参加者による懇親会が行われた。お酒も入りリラックスした雰囲気でさらに交流が進み第9回目のビジネス交流会は大盛況のうちに終了しました。

第8回 ビジネス交流会

平成26年5月27日 後楽園キャンパス3号館

「新規事業・新製品企画開発、次の一手は」 ~4人の経営者によるプレゼンテーション~

第1部 プレゼンテーション

4人の経営者をお招きし、新規事業・新製品企画開発という1つのテーマに沿って、各々の視点から様々なアプローチでプレゼンテーションを行っていただいた。50名近い参加者も、各々の事業に照らし合わせながら4名のプレゼンテーションに耳を傾けていた。

ビジネス交流会画像

第2部 プレゼンターとの意見交換会

4名のプレゼンテーション終了後に、参加者がプレゼンターの1名を選び、グループ分けのうえ、プレゼンターの課題や悩みに対して、アドバイスやアイディアを共有した。

同業種の参加者からの経験談や、異業種からの目から鱗なアドバイスも飛び出し、プレゼンターは課題を克服する次の一手を見出した。一方、ある参加者は、プレゼンターや他の参加者の意見を受け、現状の課題を克服する一手が見つかったという話をしていた。

ビジネス交流会画像3プレゼンター:左から㈱広野製作所 瀧口勉氏、㈱ミトリ 石見邦夫氏、両総観光㈱ 川島正博氏、㈱プレステージ 遠藤一義氏

第3部 懇親会

意見交換会後場所を替え、プレゼンターと参加者が一堂に会し、お酒を交え立食形式で更なる情報交換を行った。第2部で交流できなかったプレゼンターとの意見交換や、参加者同士の名刺交換や情報交換が盛んに行われ、かつてない盛り上がりを見せた。

ビジネス交流会画像2