金融セミナー 2021年4月7日(水) 

お客様の新しい価値を創造するプラットフォーマーとしてのきらぼし銀行の挑戦

企業交流委員会主催の金融セミナーは、「お客様の新しい価値を創造するプラットフォーマーとしてのきらぼし銀行の挑戦」と題して、株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループ代表取締役社長兼株式会社きらぼし銀行取締役頭取の渡邊壽信氏(1985/昭和60年商学部卒 南甲倶楽部理事)をお招きして開催されました。

新型コロナウイルスの感染予防策を講じた上で参加者人数も限定しての開催でしたが、参加者は50名以上となり、今回のセミナーへの関心度の高さがうかがえました。

はじめに、これまでの金融業界の変遷、金融行政の転換状況から現在の金融機関を取り巻く環境につき、わかりやすく説明がありました。

次に、地銀等の金融機関の収益構造の激変に伴い、2018年5月に東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京が合併し、きらぼし銀行が誕生した経緯についても、ていねいにご案内があり、全社員に対して元の銀行の考え方をなくすためにも新たにきらぼし銀行に転職するとの考え方を求めたとのコメントも印象的でした。

最後にきらぼし銀行の特徴として、今話題の「事業承継」、さらには中小企業の「創業支援」を前面に打ち出すとの熱い想いが語られた上で、2021年度からの中期経営計画に踏み込んだお話までいただくことができました。その中で、きらぼしフィロソフィーとして「きらぼしびと」の新たな3つの行動指針を掲げ、①高い志(使命感)を持つひと、②どうしたらできるのかを常に考えるひと、③結果にコミットし、果敢に挑戦し続けるひと――との具体的なイメージを語っていただきました。

全体として、とかく金融機関の都合で話が進むことが多い中、顧客目線で世の中のニーズを取り込む姿勢と確固たる信念が垣間見られるお話を多く聞くことができました。参加者からの「メガ、地銀、信金の棲み分けの必要性をどう考えるか」「経営者支援の基準はなにか」などの質問に対して、きらぼし銀行として「コンサルティング機能の内製化、過去の経験則に基づく優良経営者(目線が厳しい)基準の必要性」などのご回答をいただきました。

お礼の挨拶を芳井専務理事からいただき閉会となりましたが、その後、活発な名刺交換が行われたことはご推察の通りです。

通常、セミナー終了後に行われる懇親会は、残念ながら執り行わずに解散となりましたが、講師ならびに会員相互間の交流をもっと図りたかったとの思いがありました。一日も早くコロナ禍が収束することを願う気持ちを強くするものとなりました。(企業交流委員会 塚越 公志)

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