カテゴリー別アーカイブ: 企業交流会
企業交流委員会 2021年6月25日(金)・7月1日(木)

見て、触れて、感じて、学べる 長谷工マンションミュージアム見学会

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が明けた6月25日および7月1日に、東京都多摩市の「長谷工マンションミュージアム見学会」が開催されました。まん延防止法に切り替わったとはいえ、いまだ収束の見えない新型コロナウイルスの感染防止対策として2日間の日程に分けて実施。また各種感染防止対策をしたうえで第1回目16名、第2回目16名、参加者総勢32名の見学会となりました。

6月25日の参加者
7月1日の参加者

初めに、長谷工マンションミュージアム江口均館長から説明をいただきました。当施設は2018年8月に長谷工グループ創業80周年記念事業の一環としてオープンし、①マンションのことを見て、触れて、感じて、学べるマンションミュージアム②技術開発を担う長谷工技術研究所③管理のプロを養成する長谷工グループ技術研修センター④マンションを24時間365日管理する長谷工コミュニティ アウル24センター——の4つの機能を合わせて開設されました。

長谷工グループは1937年、兵庫県尼崎市に創業者・長谷川武彦氏により長谷川工務店としてスタート。1960年代後半からマンション建設に特化して、その普及と品質や施工精度の向上に取り組んできました。それにより現在までマンション施工累計実績67万戸となり、日本No.1の実績と高いシェアを獲得しています。

展示物は、まさにCMの「マンションのことなら長谷工」の言葉通り、マンションの歴史や現在、そして未来にわたるマンションに関するさまざまな展示がありました。60~70年代のマンションの実物展示では、子ども時代の風景を思い出したという参加者から「懐かしい」という言葉が出ていました。

併設された研修センターでは自社の管理担当者のみならず、他社のマンション管理者研修も開催され、企業の在り方に感心させられました。

 見学中に参加者から「なぜ長谷工ミュージアムにしなかったのか?」との質問に、江口館長から「長谷工を知ってもらうのではなく、マンションを知ってもらいたい」とのお話もあり、長谷工グループが日本のマンションを創ってきたとの自負を強く感じました。

 人々が安心して住めるマンションには、長きにわたる研究と改善によって快適な環境が実現、さらにはそれを支える多くの人々の不断の努力によって実現できていることがよく理解できる見学会でした。「マンションのことなら長谷工」の言葉通り、マンションの歴史は長谷工グループの歴史となっていました。

(企業交流委員 大森道生)

金融セミナー 2021年4月7日(水) 

お客様の新しい価値を創造するプラットフォーマーとしてのきらぼし銀行の挑戦

企業交流委員会主催の金融セミナーは、「お客様の新しい価値を創造するプラットフォーマーとしてのきらぼし銀行の挑戦」と題して、株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループ代表取締役社長兼株式会社きらぼし銀行取締役頭取の渡邊壽信氏(1985/昭和60年商学部卒 南甲倶楽部理事)をお招きして開催されました。

新型コロナウイルスの感染予防策を講じた上で参加者人数も限定しての開催でしたが、参加者は50名以上となり、今回のセミナーへの関心度の高さがうかがえました。

はじめに、これまでの金融業界の変遷、金融行政の転換状況から現在の金融機関を取り巻く環境につき、わかりやすく説明がありました。

次に、地銀等の金融機関の収益構造の激変に伴い、2018年5月に東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京が合併し、きらぼし銀行が誕生した経緯についても、ていねいにご案内があり、全社員に対して元の銀行の考え方をなくすためにも新たにきらぼし銀行に転職するとの考え方を求めたとのコメントも印象的でした。

最後にきらぼし銀行の特徴として、今話題の「事業承継」、さらには中小企業の「創業支援」を前面に打ち出すとの熱い想いが語られた上で、2021年度からの中期経営計画に踏み込んだお話までいただくことができました。その中で、きらぼしフィロソフィーとして「きらぼしびと」の新たな3つの行動指針を掲げ、①高い志(使命感)を持つひと、②どうしたらできるのかを常に考えるひと、③結果にコミットし、果敢に挑戦し続けるひと――との具体的なイメージを語っていただきました。

全体として、とかく金融機関の都合で話が進むことが多い中、顧客目線で世の中のニーズを取り込む姿勢と確固たる信念が垣間見られるお話を多く聞くことができました。参加者からの「メガ、地銀、信金の棲み分けの必要性をどう考えるか」「経営者支援の基準はなにか」などの質問に対して、きらぼし銀行として「コンサルティング機能の内製化、過去の経験則に基づく優良経営者(目線が厳しい)基準の必要性」などのご回答をいただきました。

お礼の挨拶を芳井専務理事からいただき閉会となりましたが、その後、活発な名刺交換が行われたことはご推察の通りです。

通常、セミナー終了後に行われる懇親会は、残念ながら執り行わずに解散となりましたが、講師ならびに会員相互間の交流をもっと図りたかったとの思いがありました。一日も早くコロナ禍が収束することを願う気持ちを強くするものとなりました。(企業交流委員会 塚越 公志)

企業交流委員会 第31回建設・製造部会

2019年11月28日(木)
「高砂熱学工業株式会社グリーン・エア・プラザ」見学会

時折小雨がパラつく曇天の下、建設・製造部会長の菊地博之氏が所属する高砂熱学工業株式会社のご協力で、東京駅八重洲口に近い東京スクエアガーデン6Fにあるショールーム「グリーン・エア・プラザ」の見学会が開催されました。あいにくの天候にもかかわらず、26名の方々に参加いただきました。見学会の詳細は南甲誌に掲載しました。

企業交流委員会 第31回建設・製造部会
26人が参加した見学会
企業交流委員会 第31回建設・製造部会
企業紹介を聞く参加者
企業交流委員会 第31回建設・製造部会
ショールームでのプレゼンテーション
企業交流委員会 第31回建設・製造部会
懇親会では井上委員長が締めの挨拶
企業交流委員会 第25回金融部会

2019年11月25日(月)
セミナー
ニッセイ・ウェルス生命保険会社 渡辺 健二氏
「わたしと家族の人生100年時代~お金の長生き計画」

ニッセイ・ウェルス生命保険会社 渡辺健二氏
第25回目となる金融部会セミナーは、「わたしと家族の人生100年時代~お金の長生き計画」と題しまして、講師にニッセイ・ウェルス生命の渡辺健二氏をお招きして開催されました。

金融部会としては久しぶりの開催でした。
講演の詳細は南甲誌に掲載しました。

企業交流委員会 第28回流通産業部会

2019年9月25日(水)
凸版印刷「ニッポンギャラリー 旅道 丸の内」視察会

「ニッポンギャラリー 旅道 丸の内」は、凸版印刷が昨年6月から運営しており、東京・丸の内に、観光立国・地方創生の実現を推進、支援、情報発信拠点とするためのスペースとして開設されました。見学会の詳細は南甲誌に掲載しました。

企業交流委員会 第28回流通産業部会
企業交流委員会 第28回流通産業部会
企業交流委員会 第30回建設・製造部会

2019年1月31日(木)
「文化シヤッター株式会社ライフイン環境防災研究所」見学会

新たな菊地博之部会長体制の見学会第1弾として、1月31日、栃木県小山市で第30回建設・製造部会が開催されました。今回は文化シヤッター株式会社の全面的なご協力によりライフイン環境防災研究所を総勢19名で見学して参りました。

「文化シヤッター株式会社ライフイン環境防災研究所」見学会
「文化シヤッター株式会社ライフイン環境防災研究所」見学会
「文化シヤッター株式会社ライフイン環境防災研究所」見学会
製造部会 第24回活動報告

製造部会  第24回活動報告  2月25日(木)
ワーカーズ倶楽部神田

「朝活会」開催
演題「現代企業はどう変革すべきか -ダイナミック・ケイパビリティとは-」

講師 千歳
日立製作所 情報・通信システム社

南甲倶楽部製造部会の仲間から、「博士」が出ました!
南甲倶楽部がその設立に深くかかわった中央大学ビジネススクールからの卒業生です。

彼の初講義はぜひ南甲倶楽部向けに開催させたいという思いと、製造部会として何か新しいことに取り組んでみようとの考えから、今回の企画「朝活会」を2月25日、ワーカーズ倶楽部神田にて開催しました。

新たな試みは、次の通りです。

南甲倶楽部会員の多くは、「現役の経済人」が中心であり、夕方早い時間の行事には参加しづらいのではないか。むしろ始業前のほうが時間の融通が利くのではという思惑から、

①朝7時15分から開催

②途中退室可

③通勤に便利な都心 (今回は神田駅そば)開催

④参加者による質疑応答時間の充実

以上を前提としました。

講義内容については、若手経営者が増えてきたことを踏まえ、千歳講師の博士論文でのテーマである企業経営戦略を採り上げました。

企画時点では、5~6名でのひそやかな開催を目論んでいましたが、当日は20名余の方々に参加いただき、予想以上に注目された企画であったと感じています。

演題は、「現代企業はどう変革すべきか-ダイナミック・ケイパビリティとは-」です。

講師である千歳博士が博士号取得に至った経緯や母校への思い、ビジネススクールで学ぶ意義等々講義のイントロダクションだけでも興味がつきないものでしたが、講義内容も世界の潮流や日本での出来事を時系列に、また企業戦略の変遷を実際の企業の事例とともに平易に説明していただきました。

また、講義後の質疑においても、我々受講者側が思いつくレベルの質問については学究されており、系統的に「学ぶ」ということの価値を肌身で感じられる貴重な機会となりました。

参加された方々とともに、今回の講師を務められた千歳学氏に、改めて感謝申しあげます。

余談ですが、有能な人材は世界に羽撃くようです。千歳氏は、春より勤務地が上海になるとの由。南甲倶楽部の一員として、彼のますますの活躍を祈念してやみません。

(製造部会 清田 英之)

■講師紹介
千歳 学(ちとせ まなぶ)
株式会社日立製作所情報・通信システム社

平成10年 中央大学経済学部経済学科卒
日立製作所入社
平成20年 同大学院戦略経営研究科戦略経営専攻入学
平成21年 南甲倶楽部入会
平成22年 同 修了(経営修士MBA)
同大学院戦略経営研究科ビジネス科学専攻入学
平成26年 南甲倶楽部製造部会委嘱
平成27年 同 修了(博士DBA)

1.朝活会2.朝活会

企業交流委員会: 生活産業部会 第22回

企業交流委員会

生活産業部会 第22回 10月22日(木)
「花王東京工場(すみだ事業場)」見学会

花王の東京工場(すみだ事業場)の見学会を実施し、28名の会員の方々に参加いただきました。

見学会の冒頭に髙村義明専務理事にご挨拶をいただき、花王さんより企業概要・研究開発・販売・品質保証・環境への取り組み・社会貢献の取り組みなどの詳細なプレゼンテーションを受け、花王ミュージアム・ヘアケア研究所・化粧品工場の見学をしました。

ミュージアムでは、奈良時代から現代までの生活や洗浄の歴史をビジュアルで理解でき、1887年創業以来の製品や広告を見学し、懐かしさにも浸ることができました。

また、各所にある体験コーナーでは「美」の体験もさせていただきました。この見学会では花王がエクセレントカンパニーたる所以、すなわち、顧客-販売-製造-研究開発の各部門が縦割りではなく、全社一丸となって活動されている点、さらに「自然と調和する こころ豊かな毎日をめざして」のキャッチフレーズを目の当たりにすることができました。各家庭に必ずある花王製品の品質の高さを再認識し、参加者はたいへん有意義な、満足のいく見学会となりました。

見学会の後は、懇親会会場となる亀戸の老舗割烹「亀戸升本 本店」(明治38年創業)へ。懇親会では清川企業交流委員長の乾杯のご発声後、名物の亀戸大根に舌鼓を打ち、鷲見條司常任理事の箱根駅伝の展望で盛り上がり、盛況のうちに終了いたしました。

今後も生活に直結した企画を開催していきたいと考えております。最後に、ご協力をいただきました皆さまありがとうございました。

(生活産業部会 大手 健次)

生活産業 1生活産業 2

企業交流委員会: 製造部会第23回

製造部会 第23回 11月27日(金)
「清水建設東京木工場」見学会

木場駅から程近く、江戸時代には深川と呼ばれた界隈にある清水建設東京木工場へ見学に行ってきました。

浜っ子であり横浜ベイスターズファンである私にとっての清水建設といえば、横浜スタジアムを建てた会社。関東大震災では避難場所に建てられたスタジアムは、美しくも頼もしい外観を誇る横浜のランドマークとして市民に愛され続けています。

生活に密着した企業である一

方で「シミズ・ドリーム」として

、月面での太陽光発電を提案する日本を代表するゼネコンでもあります。先端技術を追求する企業が守り続ける「伝統技術」、その一端を垣間見られることに心が躍りました。

木工技術の要は手仕事。コンピュータには取り込むことができません。世代を貫いて技術を伝承させなければなりません。職人が伝えるには、受け継ぐ若手が必要です。

東京木工場130年の栄えある歴史を承け伝う若人を育成する手法の秘訣は、やりがいであったり、先輩から後輩への指導であったりしますが、一番の秘訣は、親父(失礼、工場長)の厳しくも溢れる愛情だな、とつくづく感じました。世界に誇る日本のモノづくりの原点が息づく職場でした。

東京木工場では、これまで手がけた木工品や建築物の設計図がすべて残されており、復元や修理の依頼に応えられるように備えていました。もっとも、造ろうにももはや手に入らない材木のほうが多いようですが。

材木の確保という話題では、平成25年に行われた伊勢神宮式年遷宮は記憶に新しいところですが、次の遷宮では桧が手に入らないかもしれないとのことでした。月太陽光発電も環境問題への対応なら、材木の確保も環境問題と切り離せません。これからの企業の在り様についていろいろと考えさせてくれる見学会でした。

見学会報告のはずが、見たことよりも感じたことを書き連ねてしまいました。「見たこと」を少し報告しておきましょう。

私は今回の企画のため、製造部会委員で打ち合わせを兼ねて下見に行きました。そして、当日は私たちの見学に対応するために、さまざまな資材や製作中の物が見て触れられるように、実に自然にあたかも最初からそこに置かれているかのように配置されていました。

客に気付かれないようにもてなすというのは、江戸っ子の粋ってやつかもしれませんね。

見学会後は、門前仲町へ移り、深川飯を堪能しつつの懇親会で盛りあがりました。

最後となりますが、私たちの見学会を快く受け入れてくださった清水建設東京木工場の皆さまに感謝申しあげます。

(製造部会 清田英之)

製造部会 2 製造部会 3 製造部会1

セミナー:「今後の日本経済と不動産市況について」

企業交流委員会
建設不動産部会 第21回活動報告 9月26日(土)駿河台記念館
セミナー

「今後の日本経済と不動産市況について」
〜2020年東京オリンピックへの影響を考察〜

講師 角田 勝司氏
元 ㈱不動産経済研究所代表取締役社長

清川 昭氏
元 野村アセットマネジメント㈱取締役社長 南甲倶楽部企業交流委員会委員長

9月26日中央大学駿河台記念館において、建設不動産部会は「今後の日本経済と不動産市況」というテーマについて、経済、不動産分野の第一人者である角田勝司氏と清川昭氏による講演とディスカッションを実施しました。

当日は休日にもかかわらず合計34名が出席しました。その中には北海道や九州・熊本そして中国・上海(平成27年卒・中国人留学生)から来られた方もおられ、また先日の金融部会で講演された中央大学商学部教授原田喜美枝先生や現役ゼミ生並びに大学院卒業生の2名も参加されて、このテーマに対する関心の高さがうかがわれました。

内容としては、まず清川氏より、日本経済では『日本経済の現状と株式市場の展望』について、「第18回東京五輪以降の五輪開催国の株価動向」「日経平均株価と移動平均線」「日本財政と消費税増税〜主要税目税収の推移」の資料を中心に、また世界経済では『世界経済の現状と今後の展望』について、特に中国経済減速や新興国経済失速が見込まれるなか「世界のGDPと中国経済の現在と展望」を統計数字を基に説明されました。それらの説明は非常に一貫していて、客観的で分かりやすい内容であったために、参加者の皆さまからは一つひとつの説明にうなずく光景も見られ、今後の株式投資計画にたいへん参考になったと思われます。

続いて角田氏より『不動産市場』について戦後からの国の不動産政策を踏まえながら、オフィス市場やホテル市場並びに分譲マンション市場の抱えている問題点とJ-REIT市場の現状と今後の展望を専門的な独自の視点で説明いただきました。特に現在山手線の主要駅(東京、渋谷、新宿等)の再開発が目立つなか、今後は有楽町、新橋、神田などの駅周辺で、戦後からの既得権者所有地域における再開発の広がりが不動産活性化のポイントとなるというお話は角田氏が業界に精通されている感を強くしました。

最後に日本経済と不動産市況において2020年東京五輪に向けて、両氏から次の指摘がありました。今後、多少の紆余曲折が考えられるが、海外投資家や外資系法人による国内不動産売買の拡大が見込まれ、概ね順調に推移するだろうという考えで一致いたしました。

セミナー終了後、1階プリオールにて懇親会が開催され、参加者はこのテーマに対する余韻を残したまま、角田、清川両氏や原田先生とディスカッションを交わして、たいへん貴重な時間を過ごしました。

また南甲倶楽部委員会委員長や他の企業交流委員会部会長も参加されたために、まさに異業種交流の場となり、たいへんな盛り上がりのなか、盛会に終了しました。

今後も部会は建設・不動産に直結した見学会の開催や企業人の知見向上に役立つ講演会などを企画したいと思います。角田、清川両氏および原田先生には貴重な講演と懇親会の席でも続いた質問にもていねいにお応えいただき、改めて感謝申しあげます。(建設不動産部会長 鷲見 條司)

角田勝司氏の講演

角田勝司氏の講演

清川昭氏の講演

清川昭氏の講演